Live Life Simple-ある暇人のつぶやき
アメリカ生活、ジョーク、経済、エコ、科学まで、なんでもありのネタ的ブログを掲載中
生物ロボコンiGEM
2008年のツリーを公開!画像をクリックすると別窓で大きくなります。今年は落ち着いた色合いにしてみました。トップはリボンではなく、天使にしてみました。色合い的にはかなりシックモードです。夜ライト点けるとすごい綺麗です。(わーいわーい←自画自賛)
今日のニュースは生物ロボコン、いわゆるiGEMについての記事です。
アメリカ の子ども用組み立て玩具「エレクターセット」のようにDNAのパーツを操る若き合成生物学者たちが、超小型の微生物電池を作り出し、有害なバクテリアを腸内の“お手伝いさん”に変え、将来患者が飲み込むことができる錠剤サイズの人工透析装置を開発した。 これらはすべて国際大学対抗遺伝子工学技術応用機械コンペティション(iGEM)で発表された作品だ。iGEMは生物版の“ロボコン”とも呼べるもので、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で毎年開催されている。
先週末に開催された今年度のiGEMには北アメリカ、南アメリカ、アジア、ヨーロッパにまたがる21カ国から大学院生を中心とする84チームが参加し、遺伝子工学を応用した生物“ロボット”パワーを披露した。
参加した合成生物学者たちは「パーツ」と呼ばれるDNAの部品をさまざまに組み合わせて、新しい有益な有機体を作り出す。コンピュータープログラミング に似ている部分もあり、コードの代わりに遺伝物質を追加してバクテリアや酵母菌、ときには哺乳類細胞など既存の有機体を改変する。 iGEMに参加するチームは、無料で提供されるパーツキットや独自に開発した新パーツを使用してオリジナルの新しい生物システムを設計し構築する。アイデアの優劣は、大会当日に行われるプレゼンテーションで決まる。
最優秀チームにはアルミニウム製の巨大な優勝カップが贈られる。このカップはiGEMで使用されるバイオブリック(BioBrick)と呼ばれる遺伝子パーツをかたどっており、過去の最優秀チームの名前が刻まれ1年ごとに受け渡される。 非常に難しい選考の中、専門家で構成される審査員は2008年度の最優秀賞を争う決勝進出チームを6組選出した。
アメリカの カリフォルニア工科大学チームは通常は有害な大腸菌を組み換えて、病原菌と闘い、乳糖不耐症を治療し、必須ビタミンを生成するようにした。チームの説明に よると、自然に存在する腸内バクテリアも消化過程や免疫系で大きな役割を果たしているが、生物工学を利用して良種の大腸菌を生み出せば、自然な状態では不 可能な有益な機能を実現することができるという。
ハーバード大学のTeam Bactricity(バクテリア+電気の造語)はシワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis)というバクテリアを利用して微生物電池を作り出した。チームではこのバクテリアを「シーウィー(Shewie)」という愛称で呼ん でいるという。
バクテリアの中には自然に電気を生み出すものがいるが、その電流を制御するには遺伝子レベルの電気回路を開発する必要がある。この チームが開発した微生物電池を利用すれば、例えば、バクテリアで化学組成の変化を検知して水質を監視することが可能になる。バクテリアが電気出力を切り替 えることで水質の変化がコンピューターに伝えられるのだ。
台湾の台北にある国立陽明大学のBacToKidney(バクテリア+to+腎臓の造語)プロジェクトチームは、慢性腎不全に苦しむ 人のために体内透析装置として働くバクテリアを発表した。このバクテリアを薬の錠剤のように体内に取り込むことで、慢性腎不全患者は現在の人工透析装置に 縛られた生活を送らなくて済むようになるかもしれないという。
最優秀チーム以外で決勝に進出した残りの2チームは、合成生物学の可能性を広げる革新的な新ツールを作り出した。
アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のClonebots(クローンロボットの意)プロジェクトチームは、合成生物学者がほかのパーツを開発する上で役立つパーツを開発した。
ドイツのフライブルク大学チームは、多細胞生物の形成に欠かせない特定のタンパク質を制御するシステムを作り出した。この仕組みにより、将来的には細胞にさまざまな機能を実行させるようにプログラムすることが可能になると期待されている。
最優秀賞を勝ち取ったのはスロベニアのチームで、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、いわゆるピロリ菌に対するワクチンを開発した。人間への影響という意味では最も即効性のあるものといえるだろう。 ピロリ菌は世界人口の約半数が感染しており、特に開発途上国の感染率が高い。感染しても症状が現れないことが多いが、中には消化性潰瘍(かいよう)やガンに発展するケースもある。
スロベニアのチームは既に2つのワクチンを生成しており、実験用マウスに対するテストを開始している。ワクチンの1つはバクテリアを改変して免疫系に対し“視覚化”できるようにするもので、もう1つは免疫反応の効率を改善するものである。
マサチューセッツ工科大学の研究員でiGEMの総責任者を務めるランディー・レットバーグ氏は、今年度の成果を振り返って、「5年前に 『標準パーツの組み合わせでシンプルな生体システムを作り出せるか』という問いからiGEMが始まったが、うれしいことにこの問いは重要性を失ったよう だ。答えはしだいにはっきりしてきた」と話す。
今日のニュースは生物ロボコン、いわゆるiGEMについての記事です。
アメリカ の子ども用組み立て玩具「エレクターセット」のようにDNAのパーツを操る若き合成生物学者たちが、超小型の微生物電池を作り出し、有害なバクテリアを腸内の“お手伝いさん”に変え、将来患者が飲み込むことができる錠剤サイズの人工透析装置を開発した。 これらはすべて国際大学対抗遺伝子工学技術応用機械コンペティション(iGEM)で発表された作品だ。iGEMは生物版の“ロボコン”とも呼べるもので、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で毎年開催されている。
先週末に開催された今年度のiGEMには北アメリカ、南アメリカ、アジア、ヨーロッパにまたがる21カ国から大学院生を中心とする84チームが参加し、遺伝子工学を応用した生物“ロボット”パワーを披露した。
参加した合成生物学者たちは「パーツ」と呼ばれるDNAの部品をさまざまに組み合わせて、新しい有益な有機体を作り出す。コンピュータープログラミング に似ている部分もあり、コードの代わりに遺伝物質を追加してバクテリアや酵母菌、ときには哺乳類細胞など既存の有機体を改変する。 iGEMに参加するチームは、無料で提供されるパーツキットや独自に開発した新パーツを使用してオリジナルの新しい生物システムを設計し構築する。アイデアの優劣は、大会当日に行われるプレゼンテーションで決まる。
最優秀チームにはアルミニウム製の巨大な優勝カップが贈られる。このカップはiGEMで使用されるバイオブリック(BioBrick)と呼ばれる遺伝子パーツをかたどっており、過去の最優秀チームの名前が刻まれ1年ごとに受け渡される。 非常に難しい選考の中、専門家で構成される審査員は2008年度の最優秀賞を争う決勝進出チームを6組選出した。
アメリカの カリフォルニア工科大学チームは通常は有害な大腸菌を組み換えて、病原菌と闘い、乳糖不耐症を治療し、必須ビタミンを生成するようにした。チームの説明に よると、自然に存在する腸内バクテリアも消化過程や免疫系で大きな役割を果たしているが、生物工学を利用して良種の大腸菌を生み出せば、自然な状態では不 可能な有益な機能を実現することができるという。
ハーバード大学のTeam Bactricity(バクテリア+電気の造語)はシワネラ・オネイデンシス(Shewanella oneidensis)というバクテリアを利用して微生物電池を作り出した。チームではこのバクテリアを「シーウィー(Shewie)」という愛称で呼ん でいるという。
バクテリアの中には自然に電気を生み出すものがいるが、その電流を制御するには遺伝子レベルの電気回路を開発する必要がある。この チームが開発した微生物電池を利用すれば、例えば、バクテリアで化学組成の変化を検知して水質を監視することが可能になる。バクテリアが電気出力を切り替 えることで水質の変化がコンピューターに伝えられるのだ。
台湾の台北にある国立陽明大学のBacToKidney(バクテリア+to+腎臓の造語)プロジェクトチームは、慢性腎不全に苦しむ 人のために体内透析装置として働くバクテリアを発表した。このバクテリアを薬の錠剤のように体内に取り込むことで、慢性腎不全患者は現在の人工透析装置に 縛られた生活を送らなくて済むようになるかもしれないという。
最優秀チーム以外で決勝に進出した残りの2チームは、合成生物学の可能性を広げる革新的な新ツールを作り出した。
アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のClonebots(クローンロボットの意)プロジェクトチームは、合成生物学者がほかのパーツを開発する上で役立つパーツを開発した。
ドイツのフライブルク大学チームは、多細胞生物の形成に欠かせない特定のタンパク質を制御するシステムを作り出した。この仕組みにより、将来的には細胞にさまざまな機能を実行させるようにプログラムすることが可能になると期待されている。
最優秀賞を勝ち取ったのはスロベニアのチームで、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、いわゆるピロリ菌に対するワクチンを開発した。人間への影響という意味では最も即効性のあるものといえるだろう。 ピロリ菌は世界人口の約半数が感染しており、特に開発途上国の感染率が高い。感染しても症状が現れないことが多いが、中には消化性潰瘍(かいよう)やガンに発展するケースもある。
スロベニアのチームは既に2つのワクチンを生成しており、実験用マウスに対するテストを開始している。ワクチンの1つはバクテリアを改変して免疫系に対し“視覚化”できるようにするもので、もう1つは免疫反応の効率を改善するものである。
マサチューセッツ工科大学の研究員でiGEMの総責任者を務めるランディー・レットバーグ氏は、今年度の成果を振り返って、「5年前に 『標準パーツの組み合わせでシンプルな生体システムを作り出せるか』という問いからiGEMが始まったが、うれしいことにこの問いは重要性を失ったよう だ。答えはしだいにはっきりしてきた」と話す。
PR
この記事へのトラックバック
トラックバックURL
カレンダー
フリーエリア
リンク
いらっしゃいませ〜
プロフィール
HN:
帆摘
HP:
性別:
女性
職業:
Graphic Designer
趣味:
人生を楽しむ事
自己紹介:
92年に渡米。テネシー、テキサス、ノースカロライナに住む。今はコロラドに住んでます。ちとドライだけどいい所です。スポーツ好きと山好きには最高の場所らしい。今年の夏はキャンプと魚釣りがしたい!と意気込んでいる今日この頃。その前にしっかり基礎体力付けろと旦那に言われてますが・・・T_T
この記事へのコメント
綺麗!
私はいつもThanksgivingが終わってから小さな布製ツリー(母親作)を出しま~す☆
ありがとう!